木造建築の場合、耐震に対し基準法や品確法で
耐力壁の必要壁量が定められています。
品確法では
等級1 基準法レベル
等級2 基準法レベルの1.25倍
等級3 基準法レベルの1.50倍
となっていますが、実際の必要壁量を見ると
単純に基準法の数値の1.25倍、1.50倍
の数値にはなっていません。何故でしょうか。
<軽い屋根の平屋の場合>
■ 基準法で定められている必要壁量
11.0㎝/㎡
■ 品確法で定められている耐震等級2の必要壁量
18.0㎝/㎡(≠11.0×1.25=16.5㎝/㎡)
→ 逆算すると1倍のとき14.0㎝/㎡ となります。
この1倍のときの数字の根拠は具体的な建物の
固定荷重、積載荷重より出てきた建物質量から
地震力を算出し耐力壁の基準耐力1.96kNで
割ったものです。
数値の差の意味は品確法壁量計算では腰壁、垂壁を
加算出来るようになっていますが、基準法では加算
しない分、必要量壁量も低減してあり、これにより概ね
同程度の性能になるそうです。ただ実際は詳細な要素
を計算する分、品確法のほうが実際に近い評価といえ
そうです。
sio
新宿の工務店 “大栄工業”
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